若さを生かすということ
まだ23なのだ。
若いね
肌きれいだね
まだまだたのしいね
そう言われるのが案外好きだったのかもしれない。
この焦りというか、この虚無感というか。
私の中の小さな小さな女らしいところが
理想と妄想をごちゃまぜにして脳裏に焼きつく。
某メガネさんと、もっとお近づきになれていたら。私の女は磨かれたかもしれない。どこかでまだ諦めていない。きっとまたチャンスがあるんじゃないか。
チヤホヤされたい、これだけである。
好みの人に、この子いけるかも、という目で見られたいだけだし、少しのボディタッチをしてほしいだけ。
少しみんなと離れたところで、影に隠れて狡くて甘い言葉に酔いしれたいだけ。それだけ。
今しかできないことをしよう。
心がそう言っていても、なんやかんやで体は動かないし、彼は明日も来てしまう。
なんだかなあ。という気持ち。
23歳の2月。
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