物足りない

19:30頃、店を追い出される。
これはもしかしたら、微妙なやつかも。
そう思いながら。

なんばの駅で立ちすくむ。
酔っている。
まだ行きたい、まだもう少し。

でも全然だめ。
会社の先輩と遊びに行くんだって。

旧友に連絡する。
ちょうど今しんどくて、会いたいと思ってた。電話を少しだけくれた。

そういうところ。
タイミングはいつも良いんだよな、と思いながら。救われた。

やっぱり、まだ連絡したい。
そんな気持ちは残っている。

でもあの人は絶対に
特に興味なんてないんだろうな、と恐れてしまう自分がいる。

変にぶち上げて、変な気を遣わせたくない。
おい、それって本気かよ。

遊ぶ相手にしては、
裏がありすぎる。気軽に、
向こうから誘ってくれるようでないとダメだよね。

光太郎みたいな、
ああいうのこっちにいればいいのに。

めんどくさいな、こういう感情。
見た目のいい男に抱かれたいと思う、どうしようもない女の気持ち。

誰か私を連れ去ってくれよ。
こう思いながら、この後、家行っていい?と聞かれることを期待している私がいてすごく情けない。

そんなことは多分ない。
無いんだよ、目覚まして家に帰りなと言ってくれる誰かが必要。

抱きしめて。
外の、冷たい空気が吹いている空の下で
私にキスをしてよ。

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