アジアの儚いひと想い

今は、シンガポールにいる。

やらなければならないことは山積みだけど、ただ何もやる気が起きなくて、ただ座って自分の気持ちに向き合う時間を今日もかれこれ数時間過ごしている。


ここ最近の私は、妻子持ちの直属の上司に想いを寄せている。良くある上司との恋愛漫画やドラマみたいに純愛なんかではなくて、ただ人として物凄く惹かれながら、あと1ヶ月もないタイムリミットを前に自分の気持ちがわからなくなっては一喜一憂している。


煙草も再開した。ベランダで向かいの高級コンドのプールが光るのを眺めながら吸う煙草が、格別。良くないことをしている自分を、全肯定してくれる。今日も一人で、生きてるんだと実感する。


ここ数ヶ月、その上司との間に起きたことを全てGoogleドキュメントに書き留めては、ずっと思い出に浸ってた。彼が放った言葉を反芻しては、その時の気持ちや雰囲気に浸る。もし次あったら、どうやって彼をもっと好きにさせようか。そんなことばかり考えて、スキンシップのシミュレーションをしては見るけど、前回はそのシミュレーションもあえなく叶わず終わってしまったので、次もちゃんと出来るかわからない。


緊張しています、と言って私の首に相手の手を持ってきて脈を触らせるのか。思い切って彼の頬を撫でてみるのか。めちゃくちゃベタに、手相を見せろと言って手に触れるのか。


1ヶ月後、彼がマレーシアに飛んでしまってから自分がどうなるのか想像がつかない。きっと寂しいんだろうな。だからあと数日、あと何回か、一緒に居られる時間だけを大事にして、明日も苦しい息を吸いながら一生懸命生きていかなきゃならないなと思う。


just live simply

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