暗闇

珍しいことなのだろうか。電気もつけず、外の光に照らされた汚い部屋の中を、ただ眺める時間は、私の中の暗闇。

死んでもいい。明日を生きる活力がない。
これは彼氏がいないからなのか。それとも、気になっている人に彼女ができてしまったからなのか。

やらなければならない仕事を残している。明日の訪問資料、顧客対応。見積もり、申込書作成。社内調整。とにかく、終わっていないことばかりだ。

愛する人がいないと、こうなるのだろうか。
無い物ねだり、そして、また私は孤独を求めることになる。

大勢の飲み会が嫌なわけでも、気を遣って話を聞くのが嫌なわけでも、先輩の無駄な心配を受けるのが嫌なわけでも、ないはずなのに。ただ、もう人と、話せない。

無心で帰路にたつ、もう暖かい春の夜。だから春は好きじゃないんだと思う。

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